喀痰検査

まず喀痰(かくたん)とは痰の事であり、肺や気管支・気管などの分泌物や老廃物が集まったものを指す。この喀痰を調べることにより、肺や気管支など呼吸器の状態などを知ることが出来るのである。


呼吸器に異常があると、痰の状態は変化することが分かっている。例えば痰の量が増えたり、色がついたり、血が混じったりなどの変化が挙げられる。

こういった症状が長引く場合は、肺がんの可能性も視野に入れつつ検査をする必要がある。

さてこの喀痰検査、大きく分けて2種類に分けられる。

まず一つ目が細を菌検査である。痰に含まれる細菌やカビ等を検査することで肺炎や気管支炎の原因となっている菌を突き止める方法だ。

もう一方が細胞検査である。こちらは採取した痰をスライドガラスに塗りつけ、色素で染め、痰に混じっていた細胞を顕微鏡で見ることで、がん細胞の有無等を調査していく方法である。

痰の中には肺・気管支だけでなく舌・口等様々な器官の細胞も含まれている為、すべての細胞を見て病的細胞を発見するのは時間を要してしまう。専門医だけでは対処しきれないこともあり、検査技師が全体をチェックし、疑わしい部分を専門医が詳しく調べるという方法がとられているのが特徴といえるだろう。


この検査では、自宅で三日間続けて痰をとり、それを医療機関に持参もしくは検査施設に郵送することで調べてもらうことが出来る。自宅でどうしても取れないといった場合には医療機関で採取してもらうことも可能である。検査より原因菌を突き止め、培養検査の時にいろいろな薬剤を混ぜることでその薬が効くかどうかの感受性試験を行うことで、治療薬を決定することが出来る。

また、喀痰検査でがん細胞が見つかったとしても、5mm以下の小さながん細胞だった場合X線やCT検査では異常所見が無い事もしばしばである。こういった場合は、定期的に検査を受けて、大きくなってきたがんを出来るだけ早急に発見し取り除くことが大切である。

検査より原因菌を突き止め、培養検査の時にいろいろな薬剤を混ぜることでその薬が効くかどうかの感受性試験を行うことで、治療薬を決定することが出来る。


また、喀痰検査でがん細胞が見つかったとしても、5mm以下の小さながん細胞だった場合X線やCT検査では異常所見が無い事もしばしばである。

こういった場合は、定期的に検査を受けて、大きくなってきたがんを出来るだけ早急に発見し取り除くことが大切である。