マイコプラズマ抗体価・寒冷凝縮反応

マイコプラズマ、耳にした事がある人も多いのではないだろうか。

まずは一体どのような病気なのか掘り下げていこう。マイコプラズマとは、細菌に近い微生物である。

これが肺に感染することでマイコプラズマ肺炎を発症するのである。そしてこの抗体を調べるべく血液を採血するのが「マイコプラズマ抗体価検査」である。


ではこの検査から何が分かるかというと、感染の確認・経過観察が主である。

マイコプラズマは感染から7~10日程度で上昇し、3~4週間でピークを迎える。その後少しずつ低下していくという流れになるが、実際回復するまでには数か月を要するという厄介な病気なのである。

続いて寒冷凝集反応であるが、これはマイコプラズマ抗原を調べる検査だ。最近では、感染の有無だけに留まらず他の呼吸器のウイルス感染症を観察する目的でも使用されるようになっている。

さて、これらの検査の結果、マイコプラズマ肺炎であれば抗生剤投与をメインに治療を行っていく。寒冷凝集反応はマイコプラズマ肺炎だけでなく悪リンパ腫・伝染性単核球症、後天性溶血性貧血・サイトメガロウイルス感染症・肝硬変・梅毒とった病気の疑いもある為、その鑑別診断に必要な検査を別途受けることになる。