乳がんのセルフチェック

40歳を超えた女性が受けるべき検診にマンモグラフィーがありますね。言わずと知れた乳がんを検査するものです。日本では実は乳がんが増えているのです。実際の所、日本では年間で6万8000人(10万人あたり84人)が罹患し、1.2万人(10万人当たり19.4人)が乳がんで亡くなっているのです。かつて欧米では死亡率は日本の4倍だとされていました。しかし、現在はマンモグラフィー検診の普及に加え、治療薬の進歩なども相まって死亡率は減少した為、日本とあまり変わらないほどになりました。一方の日本はというと、まだまだ検診の受診者が少ない事為か、年々死亡者は増加傾向にあります。罹患率でみてみると欧米では60~70代にピークがあり、日本では45歳前後に一番多くみられ二番目のピークが60~70代にみられます。この乳がんという病気は20代からみられますが、頻度はそう高くはありません。35歳をすぎたら、1~2か月に1回の自己検診と1~2年に1回はお近くの市町村や職場の乳がん検診を受ける事が肝心です。では・自己検診はどのタイミングで行うのが良いのでしょうか。月経の前後は乳房の浮腫を起こす為、乳腺は通常よりも固く触れます。その為、しこりの存在も分かりにくくなってしまうのです。従って、月経前後は避けて、1~2か月に1度の頻度でお風呂に入る前に行うと実際的だと言えるでしょう。自己検診時の感覚としては、「木綿豆腐の中のビー玉を探すような」としばしば言われます。指先ではなく、手のひら或いは指の腹を揃えて押すようにします。こうする事で、深い所にある抵抗感を感じ取れるようにします。ご高齢で脂肪が多く、乳房が柔らかい大きな人だと、小さな腫瘤を見落としてしまう事も少なくありません。ですので、定期的な検診というのは大切なのです。自己検診によって変形に気づいたり、しこりが触れたり、茶色や血性の乳汁が分泌される場合には、乳腺専門にを受診するべきでしょう。