下部消化管内視鏡検査

大腸ファイバースコープとも呼ばれる本検査。肛門から直径12mmほどの電子内視鏡を挿入して大腸の内腔を直接観察する検査です。検査前の処置については各医療機関の指示に従いましょう。多くの場合は、検査当日に2lの腸管洗浄液をのみ、大腸の中を空にします。検査直前に、通常、大腸の動きを抑える鎮痙薬を注射して検査という流れになります。心臓病・緑内障・前立腺肥大・糖尿病のある方は、鎮痙剤が使えない可能性があります。事前に医師と相談しておきましょう。また、薬アレルギーのある方も事前に申し出ておきましょう。大腸にはいくつか曲がり角があり、検査中には多少の痛みを伴います。お腹の中に癒着があったりすると、かなり痛い思いをされる方もいらっしゃいます。医療機関によっては、鎮静薬を用いて検査を楽に行うという事もあります。その場合だと車の運転はできませんので、ご注意ください。検査後は、まずトイレに行って排便をし、食事もゆっくり消化の良いものからにしましょう。帰宅後、大量の出血・強い腹痛・発熱といった異常がみられた場合にはすぐに検査を受けた医療機関を連絡しましょう。