骨量検査

骨量検査、骨密度検査とも言いますが、骨に含まれるカルシウム等のミネラル成分の量を調べて骨の強さを推定する検査となります。20~40歳の若年成人平均値(young adult mean:YAM)を基準として、その何%であるかを数値として出していきます。通常YAM80%未満の場合には要注意となり低骨量とされ、70%未満になってくると骨粗鬆症の疑いが出てきます。骨量の評価方法にはいくつか種類が存在し、測定方法によって測定原理・測定部位・得られる骨量の指標・測定精度・測定時間・被曝線量などの基本性能は異なってきます。また、測定法に応じて中手骨・橈骨・腰椎・膝蓋骨・大腿骨・脛骨・踵骨などが対象となります。現在では腰椎のDXA法というのが骨量測定の標準となっていますが、手軽さと被曝がない事から超音波法がスクリーニング検査として用いられる事が多くなってきています。骨量が少なくなっている状態である骨粗鬆症はやその前段階であると考えられる低骨量を本検査より見つけていきます。一般に骨量は20~25歳ごろでピークを迎え、年齢と伴って減少していくものとされています。骨粗鬆症とは、骨量が減少して骨の微細構造が劣化する事によって脆く、骨折のリスクは増えていってしまうのです。軽度の場合つまり低骨量の場合だと、栄養指導・生活指導から始め、日頃の食事や運動習慣から整えて様子を見ていくという流れになります。骨量が減少している原因が何かありそうな場合・骨量減少が重度(骨粗鬆症)の場合には、精密検査から原因の特定につとめます。また、適切な薬物療法などによって治療を進めるという流れになります。関連する検査としては、電解質検査・各種ホルモン検査・単純X線撮影・X線CT・MRI等があげられます。