腫瘍マーカー 

腫瘍マーカーは、良性の疾患だけでなく喫煙や妊娠などの生理的変化にも反応し上昇することが知られている。

つまり、腫瘍マーカーの結果のみでがんの診断確定を行うことは不適切だといえるだろう。経年的にも大きな変化が見られない場合には、生理的な個人差の可能性も高くなる。そのため、前年との比較も重要となってくるのだ。


検査結果が陽性反応だった場合には、画像診断・内視鏡・組織学的検査などのより精密な検査を行い、病変部の発見に努める。

特に、臓器特異性の低い腫瘍マーカーが陽性だった場合には、精密検査の範囲も広くなる為実施する検査数も多くなる。必要な検査を行う意義など、受診者への説明をしっかり行い実施に取り掛かることが大切である。必要に応じて、数か月後に再検査などのフォローも行うことがある。