適合しない血液を輸血した場合には

ABO式血液型が合わなければ、交差適合検査は陽性となりますが、逆にABO式血液型が合致していても、例えば不規則抗体がある場合なども陽性になる事があります。ですので、輸血前の最終検査としては本検査は絶対に欠く事の出来ない重要な検査だと言えます。もしも、適合しない血液を輸血した場合にはどうなるのでしょう。この場合には、抗体によって赤血球が破壊されてその中身が血中に放出され、大変危険な状況になります。症状として、発熱・呼吸困難・血圧低下などが挙げられ、迅速に治療を開始する必要があります。従って、現在の病院ではそのような輸血ミスが絶対に起きないようにシステムづくりが綿密な連携のもとなされているのです。