身近な認知症の体験談

ここで少々余談になりますが、実は私の母方の祖母も重度の認知症です。私が小学生6年生くらいから徐々に物忘れが多くなっていったと記憶しています。きっかけは確か、脳の血管が細くなっている事からでした。そこから酸素や栄養が行きわたらず脳細胞が死滅していったのです。内服薬を処方して貰っていましたが、飲み忘れてしまう事も多く、徐々に症状は進行していきました。当時、まだ働いていた祖母は一人暮らし。薬を飲み忘れても、声をかける人はすぐ傍にはいなかったのです。今思い返せばもっと早い段階で一緒に暮らす選択をすればよかった、或いは毎日決まった時間に電話をかけて「薬飲んだ?」と声をかければよかった。今更言っても仕方がないのですが、ついそう感じてしまいます。